2022-01

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内田樹

内田樹『寝ながら学べる構造主義』紹介と感想

内田樹さんが当時の自分が読んでもすらすらわかるような本を読者に届けたいという思いで書かれたのが本書『寝ながら学べる構造主義』です。構造主義者の概念を時系列を辿って紹介してくれる本書は入門書でありながら、学びなおしにも最適な定番本にも適しています。
エッセイ

高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』紹介と感想

フォークシンガー高田渡による自伝『バーボン・ストリート・ブルース』を紹介します。『タカダワタル的』という映画にもなった伝説なフォークシンガーです。異端児だった若かりし頃、ヨーロッパ旅行記から地元いせやへの愛まで、色あせることのない魅力が詰まった一冊。
中島らも

中島らも『今夜、すべてのバーで』紹介と感想

著者の代表作の一つで、自伝的な要素も含まれている中編小説です。アルコール依存症で入院する主人公の小島容の入院から退院までを描く小説ですが、本質的に人の弱さや依存性について深く内的に思考された一冊であり、個人的には著者の最高傑作に思います。
エッセイ

村上春樹『辺境・近境』紹介と感想

メキシコからアメリカ大陸横断、そして四国から神戸まで、まさに辺境から近境までをディープに旅した旅行記です。 小説ばかりが話題になりがちな村上春樹さんですが、旅行記もとても面白いのでぜひ読んでみてほしいと思います。
ミシェル・ウェルベック

ミシェル・ウェルベック『セロトニン』の紹介と感想

先進国フランスの上流階級出身のフロラン、46歳。彼は日本人の恋人ユズの秘密を知り、蒸発者に関するテレビ番組を見たことを機に、自分も蒸発者になります。抗鬱剤を飲みながら過去の恋愛を回想し、その視点で現代社会を絶望しながら見て周る、暗い愛の物語。
中島らも

中島らも『エキゾティカ』紹介と感想

短編集でありながら、アジアを舞台にするというコンセプトで9つの国と物語で構成されています。 僕は若いころにこの本を読み収録されている国にはほとんど行きました。もともと海外やアジアに興味がなかった僕をがらっと変えてしまった刺激的な1冊です。
エッセイ

中島らも『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』紹介と感想

本書は1987年から1988年にかけて連載されたものをまとめたエッセイであり、中島らもの若き日10代から20代くらいまでのことが主に書かれています。 天才作家のモラトリアムの日々が1970年代の青春の光と闇を鮮やかに描き出してくれます。
エッセイ

中島らも『ロバに耳打ち』紹介と感想

本作は語り口も他の作品に比べて力が抜けており、どこかユーモアのある文章ばかりで書かれている印象を受けます。笑いを誘う語り口ではありますが、自身の弱い部分を認めたうえでそれを笑いに変えて弱さを「価値」に昇華させた名エッセイ。
エッセイ

中島らも『あの娘は石ころ』紹介と感想

中島らもさんが所有している多彩な民族楽器の紹介を通した音楽への愛を味わい、民族楽器を通して広い世界の文化も知ることができる音楽エッセイです。「正統ではなく、異端を、王道ではなく、邪道を」という生き方をしてきたらもさんこだわりが詰まった一冊です。
エッセイ

中島らも『獏の食べのこし』紹介と感想

中島らも『獏の食べのこし』は、他のインパクトあるエッセイとは一味違った、どこか淡々とした一冊となっています。 この本には「しあわせのしわよせについて」という、強い共感と生きていく学びが得られる僕の好きな話が収録されています。
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