一般的に週に1~2回は休肝日を設けることが推奨されています。しかし長年の飲酒習慣で日々の晩酌や外食での飲酒が当たり前になっている人には、週に1回でもなかなか難しいものだと思います。
私もお酒が好きなのでいわゆる連続飲酒になってしまう感覚がわかるようになってきました。なので一般的な情報に対して素直に、そして愚直に週に1~2回は休肝日を設けるようにしています。
なぜ休肝日は必要なのか
複数の情報を調べていると酒を飲まない日を設けることで「肝臓を休める」という日を作ることが推奨されていました。肝臓への継続的な負担を断ち切るためというものです。
それもおそらく正しいのですが、休肝日の必要性は「飲酒の総量を減らすこと」と「禁断症状を見極めること」が、より信憑性があるように感じました。ひとつずつご紹介します。
飲酒の総量を減らす
これは極めて単純な話で「週に7日飲むと週に5日飲むよりたくさんお酒を飲んでいるよ」という話です。
少し古い記事ですが過去にはこんな指摘があったようです。
さまざまな調査から、毎日2合、1週間通して14合以内なら悪影響はほとんどないといえる。だが、毎日3合、1週間で計15合を超えると飲み過ぎだ。もしそんな人が2日間飲まなければ、1週間で計15合に抑えられ、14合という目標に近づく。
誤解だらけの「休肝日」どれだけ飲んだら飲み過ぎか?
週に2日飲まないことで飲酒の総量を減らせます。そもそも適量飲酒(ビールを一日500ml、日本酒を一日一合程度)なら毎日飲んでも問題ないという。1週間で14合以内を目指す。確かにあまりそういう数え方はしたことがなかったですね。
禁断症状を見極める
休肝日を設けない連続飲酒によって、就寝時の素面の感覚が遠のいてしまい「毎日の酩酊が通常」といった状況に陥ってしまいます。そうすると仮にアルコール依存症に罹っていたとしても、依存症による禁断症状がそもそも発生しないことになります。それでは自分自身で気づくことができない。
休肝日を設ける習慣を付けておくと、お酒を飲まない日にその異変に自分自身で気付けるようになります。こうやって客観的に自分を分析するのは大切なことだと日々感じます。
禁酒のための工夫|おすすめのご紹介
休肝日のすすめを書いていますが、とはいえ習慣を断ち切るという行為はなかなか難しいものです。そもそも意志の力だけでは無理だと断言できます。賢く工夫を持って臨まなければ結局お酒の誘惑に負けるはずです。そこで私が実践することの多い工夫を紹介します。
ノンアルコールビール
現代ではもはや定番。仕事帰りのスーパーで酒ではなくノンアルコールビールを買うようにしましょう。炭酸の爽快感だけでなく、味も優れているのでビールを飲む瞬間の満足感を補完することができるようになります。個人的なおすすめはアサヒのノンアルです。
ウィルキンソン
仕事終わりのビールを美味しく感じるのは炭酸の喉ごしや爽快感によるものも多いかと思います。それならば炭酸水を飲むことでもその感覚を補えるのではないか、という考えに基づく工夫です。そしてノンアルコールビールよりも価格が安い。
更には炭酸水にはミネラルも豊富に含まれているので、こちらがしっくり来るという人にはノンアルコールビール以上におすすめできます。
先人に学ぶ|おすすめの禁酒本
禁酒の様に個人のメンタルと向き合う必要がある行為は、自身の意識操作も重要になります。自分に合ったやり方を見つけるためにも先人の知恵に頼ってみましょう。世の中には多くの禁酒エッセイが存在します。単純に面白いので読書のすすめとしてもどうぞ。
しらふで生きる 大酒飲みの決断 |町田康
あの芥川賞作家である町田康が禁酒するということで一時大きな話題となりました。過去のエッセイでは真昼間から時代劇を見ながら芋焼酎のお湯割りを飲んで酔っ払っていた男が「しらふで生きる」ことになります。
さかだち日記|中島らも
長年の連続飲酒が祟って入院することになった中島らもが、その後「酒を断つ」ために書いた日記「さかだち日記」です。
禁酒できた日は自分の勝ちで飲んでしまった日は酒の勝ち、中島らもは「勝ったり負けたりだ」と言います。この日記でも時々酒に負けて飲んでしまう。
そんなリアルな禁酒日記は、無理なく酒と向き合っていく姿勢を学ぶことができるのでおすすめです。
まとめ
個人的には休肝日はやはり必要なのかと考えています。酒を飲まずに寝る日は睡眠の質も高いですし、素面でいる時の方が時間の経過がゆっくりで無駄のない日々を過ごせている感覚があります。
それでも人間には弱い部分があり、そんな弱いところに寄り添ってくれるのがお酒だったりもします。そんな優しさに依存してしまうことがあるわけですが、現実と向き合うことも大切です。
より良く生きるために酒を我慢しますが、無理なく生きるために酒を飲もうとも思います。今後も考え続けないといけません。
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日本人が酒に弱い理由について書いています
最後に
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