ビールの泡は必要なのかを考える

ビール
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ビールがお好きな方、特に居酒屋で飲む生ビールが好きな方にとっては、ビールの泡が好きだという方も多いのではないでしょうか。クリーミーな泡が見た目にも美味しそうに見せてくれます。

実は私は「ビールに泡はいらない」派なのです。泡よりもビールの量が欲しいと思っています。そんな経緯もあり、ビールの泡についてあらためて考えてみました。

ビールの泡の作り方

ビールの泡が作られるのは主に居酒屋などの飲食店になります。ビールに対してだいたい3割くらい、ビールと泡が7:3くらいになると見た目も美しく仕上がります。

居酒屋のビールサーバーは手前に引くとビールが注がれ、奥に倒すと泡が出てくるようになっていることが多いです。つまりビールを入れた後に調節するように後から泡を足していっているのです。

この様に意図的にビールの泡を加えているという事は、飲食店側にも泡を注ぐ理由があるということになります。

ビールの泡の役割

飲食店が泡を注ぐ理由、つまりビールの泡の役割は何なのでしょうか。その理由のひとつとして、泡がビールの蓋の役割をするため炭酸が抜けにくくなることが挙げられます。ぬるくて炭酸が抜けたビールがまずいということは知られている事実です。ビールの泡はそれを防いでくれます。

ただ、これってそんなに大切なことなのでしょうか?もう少し深く考えてみましょう。

ビールの種類

ビールにも複数の種類があります。本当はもっと種類が多くありますが、大きく分けると「エールビール」と「ラガービール」に分けることができます。「エールビール」は最近だと「よなよなエール」が有名になってきて認知度が上がってきたように思います。

飲んだことがある方はご存知かと思いますが、しっかりとした味わいと柑橘の香りなどが特徴的なビールとなっています。実はエールビールの方が歴史が深く、世界的な歴史で考えると古代から飲まれているほどの伝統的な製法なのです。エールビールが一般的な国(イギリスなど)では、エールをちびちびと味わって飲んでいます。

一方でラガービールは近代のビールであり、近代化による大量生産に適した製法です。そして一般家庭にも普及した冷蔵庫とも相性が良いもので、冷やして飲むことで爽快感が感じられるという特徴があります。

日本人が好んだのはラガービール

我々日本人がビールを飲み始めたのは近代です。飲み始めた近代には高級品でしたが、高度経済成長によりビールは一般にも普及するようになっていきます。

その時代の流れとともに日本ではラガービールが定着するようになりました。高度経済成長でがむしゃらに働いていた日本人のお父さんたちは、仕事終わりの疲れた体に冷たいラガービールを流し込んでいたのです。

そのためラガービールには爽快感が求められていました。爽快感を維持するには炭酸が保たれる必要があります。そのためにビールの泡は一定の役割を果たしてきたと言えます。

また、その様な過程で普及した泡が乗ったラガービールは、ビールの一般的なシンボルとしても認知されて日本人の印象に定着しています。泡が乗ったビールを私たちは美味しそうと感じるのです。

ラガービールにおいては泡が必要かもしれない

泡のないラガーも美味しそうじゃないですか?

上述の理由から考えると、少なくともラガービールには炭酸が抜けにくくなり爽快感を感じやすくするため、泡が必要だと言えるでしょう。

それでは、エールビールの場合はどうかというと、正直泡の必要性はないと言えます。少なくとも個人的にはそう思います。また、欧米でビールを飲んでいる人々を見ると、日本のビールの様な割合で泡が乗っていることはむしろ少ないと思います。

例えばドイツの飲食店ではジョッキやグラスの上部に必ずメモリが引かれていて、飲食店側はそのメモリよりも下まで泡が侵食するように注いではいけないという決まりまであります。これはお客さん側が「泡でビールの量をごまかされた」という事態になってしまうことを防ぐためのメモリです。

そしてラガービールにおいても、そんなに長く放置していなければ爽快感がある状態で飲むことができますし、そもそも最初の何口かで泡を飲んでしまっては蓋がなくなってしまうわけです。いずれにしても炭酸が抜けるはずです。ドイツで飲まれているビールもエールビールというわけではありません。ラガー系に泡が必要、というわけではないのです。

結論

上述のように歴史や背景を知ることで、「ビールには泡が乗っているもの」という固定概念を疑うことができるようになります。

私は泡不要論を唱えますが、かと言って泡が好きだという日本人を否定しているわけでもありません。ラガービールの様に必要があれば泡があった方がいいが、「別になくても美味しいんだよ」「むしろ泡がない方がたくさんの量が飲めてお得だよ」とちょっと思っているだけです。

細かいことにこだわってしまいごめんなさい。でも知っておいても良いことだとは思うんですけどね。

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最後に

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