日々の買い物において「なぜこんなに安いんだろう?」と疑問に思うことは誰にでもあると思います。
今回は、日本のスーパーマーケット「西友」の商品がどうして安いのか、その秘密をご紹介しようと思います。西友は本当に安くて便利ですよね。
その答えの一端は、海を越えたアメリカの巨大小売業者「ウォルマート」にあります。
西友とウォルマートの関係
西友はアメリカを代表する大手小売業者であるウォルマートの子会社で、2002年にウォルマート傘下に入りました。
西友で買い物をしたことがある人はわかると思いますが、店内ではアメリカの音楽がBGMとして流れており、店内にはウォルマート流「Everyday Low Price」の意思表示がされた広告が常に目に入ります。
ウォルマートはアメリカを代表する大手小売業者で、そのビジネスモデルは徹底的なコスト削減による低価格商品の提供です。
その経営哲学が西友にも浸透し、我々消費者に低価格な商品を提供し続けているのが、西友の商品が安い理由です。
ウォルマートの顧客至上主義と経費節減
ウォルマートのビジネスモデルの核心は顧客至上主義と経費節減です。その全てが一つの目的、それは商品価格を下げることに集約されます。
すべての経費が削減され、その節約分が商品価格に反映されることで、消費者が節約できるシステムを作り上げています。
商品の仕入れにおいても、業者との交渉では一切の妥協を許さない姿勢で他社の追随を許しません。
その姿勢の理由は顧客である私たち消費者の日頃の節約のために集約されているという、徹底した顧客至上主義が企業理念の根幹にあるからなのです。
物価高騰や上がらない賃金に悩まされる私たちにとって何とも有難い貢献をしてくれていたのです。
従業員の経費節減が価格を下げる
会社員として働いていると、経費を節減することを口酸っぱく言われることがあります。これは誰でも思い当たる節があると思いますが、その理由がけち臭いものだと従業員にも不満が蓄積されてしまいます。
ウォルマートも同様に経費削減には執拗なほど口酸っぱく言われる社風が創業時から受け継がれているそうですが、これには創業者のビジネスにおける深い哲学がもとになっているのです。
創業者サム・ウォルトンの自伝『私のウォルマート商法』に、顧客のための経費節約における哲学が、サム・ウォルトン自身の手でこう書かれています。
ウォルマートが年商500億ドルを超える会社に成長したのに、なぜ今でもそんなにケチケチするのか、と尋ねられることがある。理由は簡単だ。1ドルの価値をよく知っているからである。私たちの使命はお客に価値を提供することだが、その価値には品質やサービスばかりでなく、お客の支出を節約することも含まれる。ウォルマートが1ドルを浪費すれば、それはお客の懐に直接響くのである。
『私のウォルマート商法』サム・ウォルトン 講談社+α文庫 p.44
経費節減というとけち臭いイメージを持ってしまうかもしれませんが、こういった深みのある哲学がもととなっていました。
ウォルマートの商品が安いのはこの理念をもとにサービスを展開している企業努力の賜物だったのです。ほんとにありがたいですね。
安さの裏には努力がある
ウォルマートの子会社である西友もまた、経費節減の戦略を導入しています。
西友の商品がなぜ安いか、その秘密はウォルマートの徹底的な経費節減にこだわる理念がありました。
これはただの安さを追求するだけでなく、その裏には顧客の節約という大きな目標があるからです。
これから西友で買い物をする際は、その安さの裏にある努力を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
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