節約生活を決心しても必ずぶち当たってしまう壁は交際費だと思います。
交際費の出費は大きいです。一回の飲み会では安くても3,000円~4,000円はかかるでしょう。しかし交際費を削減することで友人が減ってしまうとしたら、それは本末転倒というものなのでそれは誰もが避けたいはずです。自分の力だけではコントロールできない交際費を節約することこそ、最も難しいうえに効果も絶大な節約術になるはずです。
交際費を削減しながらも良好な人間関係を保つ節約術をひとつ紹介します。
節約の優先順位|効果の大きなものから
交際費を削減する方法は、知人との交際はディナーや飲み会ではなく「ランチ」にすることが最も効果的です。
節約の基本は金額が大きいものから無駄を省いていく方法が最も合理的です。車を持たずにレンタカーやカーシェアを利用することや、携帯代を大手キャリアから格安SIMに変えることなどが代表的です。それでは、金額が大きなものから着手していくのが基本戦略だとすると、日々の食費も伴っている交際費はどういった優先順位になるでしょうか。
①朝食②昼食③夕食とあるうち、家庭内ではない外部の知人と共にする食事は②昼食③夕食でしょう。友人や恋人とモーニングを、という人もいるでしょうが、一般的にはランチとディナーにおいて人との交際が伴います。
そうすると、節約の基本戦略としては、初めに手を付けるべき食事は③夕食になります。夕食は飲酒および宴会を伴うことが多いので支出は圧倒的に多額になってしまいます。
そのため、節約を推進したい方は友人とともにする食事の機会を、ディナーや飲み会ではなく「ランチ」にすれば効果絶大な節約になるということになります。お昼に待ち合わせをして、話題の美味しいランチを一緒に食べ、その後にカフェでコーヒーでも飲みながら会話に花を咲かせれば、支出以上の有意義な時間を過ごせるはずです。
外食のランチがディナーよりも安いのは何故か
さて、それでは何故ランチはディナーよりも安いのでしょう。夕方以降は5,000円以上する同じお店でも、ランチなら1,000円以内で食べられることも多くあります。手頃な価格でランチに足を運んでもらいお店の認知度を高めるためでしょうか。それももちろんあると思いますが、実は理由はそれだけではありません。
飲食店経営の観点で考えるとその理由がわかるようになります。
飲食店の経営では、日々の売上から費用を差し引いた価格がお店の利益になります。その費用の大きな割合を占めるのが「食材の原価」と「人件費」です。
多くのレストランや居酒屋ではメニューが売り切れにならないように食材を仕入れていますが、来店するお客さんの数やお客さんが注文するメニューを予測することは非常に難しく、正確に行うことはほぼ不可能です。そして食材というのは鮮度がありますから、来客や注文の数の予想が外れた時には食材が必ず余ってしまいます。これらはもちろん廃棄されます。いわゆるフードロスという問題です。
飲食店のランチが安い理由は、これらディナーで余ってしまった食材を利用してランチメニューとして安価に提供しているからです。これにより食材の廃棄による費用の増大を少しでも利益に変えて営業をしています。
つまり、私たち消費者は有名店の美味しいメニューをディナーではなくランチで食べることで、本来は高額なものを非常にお得に食べることができているのです。(理由を知らずとも当たり前だったことなので、あえて言うほどの事ではないですが)
スーパーの賞味期限が迫った食材に「半額シール」が貼られたものを買う感覚に似ているかもしれませんね。それよりもインパクトは大きいでしょう。
また、人件費についてはランチ営業のシフトに従事するスタッフにディナーの仕込みを行ってもらうことによって、効率的な経営をしている側面もあります。この様に飲食店のランチメニューが安いのには、経営的な面でも合理的な理由があったのでした。
まとめ
節約生活は仕事などと違って、工夫して努力すると必ず効果が出てきます。しかし、だからこそ過剰に節約をしてしまい生活が枯れかかってしまうことがあるのも事実です。
そんな本末転倒になってしまわないよう、人生は楽しみながらも賢く節約生活を実施していきましょう。もちろんたまにはディナーも楽しんだ方がいいですね。
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