旅行する時にウェブサイトで航空券やホテルを探していると、値段が極端に変動していることが時々ありますよね。
これは商品やサービスの原価をもとに価格を決めるのではなく、販売する時期における消費者の需要によって価格の設定が帰られているからです。
これを「ダイナミックプライシング」と呼びます。
この概念を知っていると日常的な買い物やサービスの利用時の節約に繋がる可能性があります。
今回は「ダイナミックプライシング」について解説し、その理解をもとに節約するためのヒントをお伝えします。
ダイナミックプライシングとは?
ダイナミックプライシングとは、企業が需要や供給の変動、消費者の購買行動など様々な要因に基づいて価格を変動させる戦略のことを指します。
この戦略は特にオンラインショッピングなどのデジタルマーケットでよく用いられています。
なぜなら、オンラインの環境では消費者の行動をリアルタイムで把握し、それに応じて価格を調整することが可能だからです。
これらの価格変動は、時期によって需要供給の変動が激しい航空券やホテルの値段などで顕著に表れることが多いです。
同じ航空券・ホテルでも値段が違う理由
初めて訪問するウェブサイトで「クッキーを有効にする」というメッセージが表示されることは誰でも見たことがあるのではないでしょうか。
クッキーを有効にすることによってウェブサイト側は、ユーザーの閲覧履歴や設定、ログイン情報などを記録し、そのユーザーが次回訪れた際に同じ情報を再利用することができます。
これは基本的にユーザー体験を向上させるための機能で、ユーザーがどのページを閲覧したか、あるいはユーザーのログイン情報を記録しておくことで、次回訪問時に同じ情報を入力する手間を省いたり、ユーザーの興味に合った広告を表示したりします。
しかし、このシステムは一部の企業で消費者の閲覧履歴に基づいて価格を上昇させることに利用されている可能性があります。
ユーザーのウェブサイトへの訪問が2回目以降だとわかるのであれば、そのユーザーに潜在している需要が高いということがわかるはずです。
需要が高いのであれば価格を上昇させても購入に繋がる可能性があるということです。
全ての企業が同じ戦略を採用しているわけではありませんが、企業が個人の閲覧履歴に基づいて価格を上昇させている可能性もある、ということは知って置いて損はないでしょう。
クッキーと閲覧履歴のクリアで価格上昇に備える
そこで、クッキーと閲覧履歴の管理が重要になってきます。ユーザーが閲覧履歴を削除し、クッキーもクリアすると、ウェブサイトはそのユーザーを新規の訪問者と見なすことになるため、初回訪問時の価格で商品を見ることができます。
または、「クッキーを有効にする」の画面が表示された時に、「いいえ」を選択するなど、様々な方法で対策することはできます。
この様に対策することで、ダイナミックプライシングによる価格変動リスクを避けることが可能です。
でも、これって面倒なので忘れてしまいますよね?
自動的にクッキーを削除する拡張機能:「CookieAutoDelete」の紹介
定期的にブラウザの閲覧履歴を削除するのも面倒であることから、すぐに忘れてしまいますし、ウェブサイト訪問時に「いいえ」を選択する対策も前の画面に戻されてしまったり、快適な操作ができないことにも繋がります。
そういった、心掛けによる手動の対策は長く続かないものなので、仕組化を意識して自動化してしまいましょう。
ブラウザ拡張機能の「CookieAutoDelete」をご紹介します。このツールは、一度設定すれば閲覧したウェブサイトのクッキーを自動的に削除してくれます。
タブを閉じるだけでクッキーが消去されるため、煩わしい手順を踏むことなく、一貫した「新規の訪問者」の状態を保つことができます。
こうしたツールを使えば、あなたがたびたび訪れるウェブサイトに対しても新規の訪問者として認識され、ダイナミックプライシングの影響を最小限に抑えられます。
日々のショッピングにおける節約。それは巧妙なダイナミックプライシングの戦略から自身を守ることで、意外なほど容易に達成できるかもしれません。
コメント