低脂肪牛乳はなぜ安い|手間をかけて尚安い理由

低脂肪牛乳が安い理由節約
低脂肪牛乳が安い理由
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毎朝とまではいきませんが、牛乳を良く飲みます。寝起きの状態では身体が渇いており水分を欲しているので、コーヒーを飲む前に何かを飲むようにしています。だいたいが水か麦茶かオレンジジュースか、それか牛乳。牛乳はたくさん種類があるのでいつもどれを買うか迷っています。

色々と選んでいるのは銘柄によって価格の差が大きいため、商品の選択がその日次第だからです。安い牛乳を見つけたから買う、そんな感じです。そんな商品選択の時、牛乳については銘柄ごとに価格差が大きいことと「低脂肪牛乳は比較的安い」ということに気がつきました。この値段なら日常的に選んでもコスパが良い。

そう思ったのですが、何故低脂肪だと安いのだろうかと考えてしまいました。「安かろう悪かろう」なのだろうか。今回は低脂肪牛乳が安い理由をご紹介します。

牛乳の種類について

まずは牛乳の種類についての基本情報を調べてみました。一般社団法人Jミルクによると、牛乳は大きく4種類に分けられているようです。

1. [種類別] 牛乳
生乳を加熱殺菌しただけのものです。
水などを加えたり、成分を除去することは省令により禁止されています。

季節によって牛乳の成分は変動するので、乳脂肪分や無脂乳固形分の%表示に「以上」の文字がついています。

2. [種類別] 成分調整牛乳
生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの一部を除いて成分を調整したものです。

遠心分離機で乳脂肪分の一部を除去し乳脂肪分が2~3%のものや、膜処理技術で水分の一部を除去した[種類別] 牛乳より成分が濃厚なものがあります。
[種類別] 牛乳とまぎらわしいので、商品名を「○○牛乳」としたものはありません。

3. [種類別] 低脂肪牛乳
遠心分離により生乳から乳脂肪分の一部を除去し、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものです。

4. [種類別] 無脂肪牛乳
生乳から乳脂肪分のほとんどを除去し、乳脂肪分を0.5%未満にしたものです。
「低脂肪牛乳」、「無脂肪牛乳」はそのまま商品名になっているものが主流です。

成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳ともに無脂乳固形分8.0%以上なので、摂りたいカルシウムやたんぱく質は[種類別] 牛乳と同等に摂れます。

一般社団法人Jミルク Japan Dairy Association (J-milk)

上記4種類は生乳と呼ばれ、牛乳以外の乳製品を加えていないものです。乳製品とは脱脂粉乳やクリームなどのことです。生乳に乳製品を加えているものを加工乳や乳飲料と呼んでいます。「低脂肪牛乳」は生乳の部類に入ります。

低脂肪牛乳のメリットと生産コスト

低脂肪牛乳のメリットは、カルシウムやたんぱく質は牛乳と同じだけ摂取できるにも関わらず、カロリーと脂質の摂取を抑えることができることです。カロリーは6割程度に、脂質は3割~5割程度まで抑えられます。そのうえ値段が安い。カロリーと脂質、そしてお値段を抑えたい人にとっては最適な条件の牛乳と言えます。

低脂肪牛乳は上述した通り、乳脂肪分を遠心分離によって除去することで造られています。脂質を抑えるために生産者は手間をかけて造っていることがわかります。しかし、生産コストをかけているにも関わらず値段が安いというのはどういうことなんでしょうか。

バターやチーズに使用している

低脂肪牛乳は牛乳から脂肪分を遠心分離で抜いてから製造されます。取り除いた脂肪分をそのまま捨てているようだったら、かけた手間の分だけ値段が高くなっているはずです。しかし実際には牛乳から取り除いた脂肪分をバターやチーズなど他の製品の原料として使用しています。

生産コストはかけていても、出来上がった低脂肪牛乳とその製造過程で取り除いた脂肪分で作ったバターやチーズの両方を商品にすることができるようになります。そのため低脂肪牛乳の値段を安くしても、生産者は十分に利益を挙げることができるため、低脂肪牛乳の値段は安くなっていたのです。

まとめ

低脂肪牛乳の値段が安い理由は生産者側の理由で消費者にとっても有難いものでした。「安かろう悪かろう」ではなかったのですね。

あとは低脂肪牛乳の味が好みなのかどうか、それだけが商品選択の判断基準になるでしょうか。僕は低脂肪牛乳だからといって「濃厚さが足りない」とかほとんど思わないですけどね。味の違いは低脂肪かどうかではなく、銘柄によるように感じています。ということでこれからも低脂肪牛乳を飲み続けようと思います。

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