ミシェル・ウェルベックの小説8冊

ミシェル・ウェルベックの小説8冊おすすめの本
ミシェル・ウェルベックの小説8冊
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僕の好きな作家のひとり、ミシェル・ウェルベック。権威のある賞も数多く受賞している世界的なフランス人作家ですが、過激でスキャンダルな側面も兼ね備えており読み応え満載です。
刺激的な作品を求めている方にはぜひともおすすめしたいところですが、登場人物や社会背景に合わせて将来に悲観的になってしまうこともあります。
鬱小説とでも呼ぶんでしょうか、読み終えると毎回メンタルが疲弊します。それでもおすすめしたい。順不同に8冊紹介します。

おすすめ8冊

※順番はランキングではありません。
※個人的な感想ですのでご参考までにどうぞ。

①セロトニン

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上流階級出身で中年の西欧男性が主人公。彼は恋人の日本人女性ユズの秘密をきっかけに“蒸発者”となります。
過去に愛した女性を回想しながら、現代フランス社会が描かれていきますが、彼は抗鬱剤を服用しており性欲は消失、快楽には逃げ場がない状態にいます。
うんざりするほど暗い気持ちになりますが、例えば友人のエムリックと一緒にピンクフロイドのレコードを聞くシーンなど、美しく描写が心に焼き付いています。

②プラットフォーム

人生に熱くなれない主人公が父親の死をきっかけにタイへ旅立ち、ツアーで知り合った若くて美しい女性と恋愛関係になります。
西洋と東洋を行き来しながら、資本主義社会が愛と性にも浸潤していく社会が刺激的に描かれています。恋人ヴァレリーはとても魅力的な女性です。

③服従

近未来のフランス社会を描いた作品。今作でも主人公は生きる意義を見失っており、読書をすることをわずかばかりの心の糧にしています。
宗教間での価値観の違いを背景に人間にとっての服従することの必要性も説かれた複雑な1冊。佐藤優氏の解説も面白いです。

④ある島の可能性

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2000年後の未来が描かれた、ウェルベックが描くディストピア小説。未来の人類は自分の先祖の人生の記録を読んで追体験するだけの日々を送っています。
未来の人類が眺めているコメディアン兼映画監督のダニエルが主人公で、彼はカルト的な新興宗教団体に接近することに。不老不死もテーマになっている感があります。

⑤闘争領域の拡大

ウェルベックの処女作。タイトル「闘争領域の拡大」とは、現代の高度に発達した資本主義社会は物やサービスだけでなく人々の見た目など、日常生活にも拡大して入り込んできているといった意味合い。
そこで描かれているのはいわゆる「非モテ」な存在の友人の憐れな現実であり、物語の展開も痛々しいものになっています。

⑥素粒子

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ウェルベックの存在が世界的に知られるようになった作品。主人公は国語教師のブリュノと分子生物学者ミシェルの双子。
文理で対照的な職業の二人は性愛についても対照的な生き方をしています。そんな二人を通して社会の未来が描かれていく傑作。

⑦地図と領土

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ゴンクール賞受賞作。今作は天才芸術家ジェド・マルタン。彼はパリにひとり住みながら、孤独に作品制作をしています。
そして何と著者と同名の作家ミシェルウェルベックが登場。芸術や文学がテーマとなった作品。

⑧ランサローテ島

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ウェルベック自身が撮影した写真も掲載された中編作品。
4人の男女が描かれ今作も性愛が描かれています。西洋人にとっての観光旅行の価値観も垣間見えます。ページ数は最も少ないですがウェルベックらしさがぎっしり詰まった内容です。分厚い本は難しいという人にはちょうどよいかも。

最後に

僕の好きな危険な作家、ミシェル・ウェルベックを紹介しました。気持ちがぐったりとしますが読み始めると止まりません。僕はセロトニンを一気読みした翌日に12時間寝込みました。鬱小説ではありますが、インパクトは最大級の刺激的な読書を体験してください。

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