「ポイント還元は節約になるのか」ということを考えてみようと思います。
現代はキャッシュレス化やデジタルツールの増加により、様々な企業のサービスにポイントが付与される時代です。そのポイントはお金と同様に特定のサービスで利用ができるため、実質お金を稼ぐことができることから「ポイ活」なる言葉まで生まれています。
今回の記事で考えていきたいのは「ポイント還元5倍デー」など、お得感のあるポイント還元は本当に節約になるのかということです。ポイントのお得感に誘われて、ついついそのお店で買い物をしてしまう人も多いのではないでしょうか。その買い物が本当に節約になっているのかを考えてみます。
計算をして数字で確かめる
「ポイント還元は節約になるのか」という問いへの私の結論は「ポイント還元は節約にならない」です。
実際には、毎回のわずかなポイント還元がいわゆるチリツモ(塵も積もれば山となる)理論で大きな額になり得ることはわかっています。
しかし実際に計算をして数字を確かめて見ると、ポイント還元で生まれた利益は他の方法で代替できることがわかります。
そのためにまずは実際に計算をして数字を確かめることが必要です。ポイント還元率が0.5%(200で1ポイント)のスーパーで「ポイント還元5倍デー」が開催された場合を見てみましょう。
支払い額 | 通常獲得ポイント | 還元後支払額 | 5倍デー獲得ポイント | 還元後支払額 |
---|---|---|---|---|
200円 | 1ポイント | 199円 | 5ポイント | 195円 |
2000円 | 10ポイント | 1990円 | 50ポイント | 1950円 |
いかがでしょうか。ポイント還元5倍デーに2000円の買い物をした場合、実際にお得になった金額はわずか50円です。
お得な商品選択の方がポイント還元より効果的
こうして簡単に計算して数値化することで、実はポイント還元5倍は対してお得ではないということに気づくことができます。
50円という金額なら、少し安い商品を選ぶだけで賄うことができます。
例えば牛乳の場合、1ℓで200円前後かと思いますが、こちらを低脂肪牛乳にすることにより150円前後に抑えることが可能です。他にも、肉を買う場合は牛肉などではなく鶏むね肉を買うことなど、商品選択のアイディアはそれこそたくさんあるはずです。
当ブログでも過去に商品選択のコツを紹介しているのでもしよろしければ参考にしてください。
納得のいく商品選択で楽しい買い物をしよう
また、貯まったポイントは使い時がなかなかわからず、結果的に使わないままということも多く起こっているかと思います。「ポイント還元5倍デー」の様な見出しを見て「お得だ」と思うのは、実は感情が先立っているだけで合理的な商品選択ではありません。
本来は自分が欲しいものに対してお金を支払い、そのサービスを享受することこそが正しい買い物だと思います。
ポイントのお得感につられて欲しくもない商品を購入してしまうことは、金銭面だけでなく商品選択の自由が侵されていることにも繋がってしまいます。
自分で稼いだ大切なお金は納得のいくものに対して賢く使っていきたいものです。
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