今までいくつかのウイスキーの記事で、おすすめの飲み方は「ストレート」と書いてきましたが、実はハイボールも好んでよく飲みます。ストレートで飲むのはウイスキーそのものの香りと味わいを楽しむためなので、独特の味わいや香りが魅力のウイスキーをソーダで割ってしまうのはもったいなく感じます。
しかし世の中には多くのウイスキーが存在するので、ハイボールに適したウイスキーももちろんあります。また、ハイボールは大衆的な文化で生まれたお酒でもあるので、お安いウイスキーを選びたいものです。ストレートで飲むといまいちだけど、ソーダにして飲むとうまい、といった感じが良いですね。
つまりストレートで飲みたい銘柄とハイボールで飲みたい銘柄を、あらかじめ分けて知っておくとどちらも楽しめるようになるはずです。今回はハイボールにしたいウイスキーについて書いていきます。
ジャパニーズウイスキー
ハイボールの発祥はアメリカやイギリスのようですが、ブームとなって大衆にも定着しているのは日本です。日本人は欧米人に比べてアルコール耐性が強くないので、ストレートやロックで飲むことに抵抗がある人も多いでしょう。
そんな日本では、まさにハイボールのために生産されたとも言えるジャパニーズウイスキーがあるので、これを楽しまない手はありません。
サントリー角瓶
サントリーは戦前からスコッチに強い影響を受けてウイスキーを生産していましたが、強烈なピート香は日本人の味覚に合いませんでした。そんな失敗から学んで試行錯誤を繰り返し生まれたのが「サントリー角瓶」です。今では「ハイボールといえば角ハイボール」という程、定着しているように思います。
まさに日本人の日本人による日本人のためのハイボールです。
トリスハイボール
こちらもサントリーが販売しているハイボール、いわゆる「トリハイ」です。トリハイは当時高価だったウイスキーを大衆的な文化にするために造られたもので、サントリーの原点とも言える一品。「味がない」と言った批判をよく聞きますが、個人的にはそこが良いところだと思っています。素直な味わいと言えば良いのでしょうか、食事ととてもよくあうので大好きですね。
トリスエクストラもありますが、トリスクラシックの方がお安いです。
ニッカウヰスキー
北海道発祥のニッカウヰスキー株式会社。こちらも安価なウイスキーでハイボールにして飲むのに適しています。日本で洋酒ブームが巻き起こった頃、トリハイに対抗した同価格で販売して売り上げが急増した歴史があります。今でも安くウイスキーを手に入れようとすると、「トリスかニッカ」を選ぶところに行きつきます。
バーボン
バーボンウイスキーもハイボールにすると美味しく飲めます。バーボンも手頃な価格で手に入りやすい銘柄がいくつかあるので、それらを使えば節約しながらもバーボンハイボールを飲むことができます。日本ではジャパニーズウイスキーのハイボールが主流なので、あえてバーボンをハイボールにすることでいつもとは少し違った楽しみ方ができるのではないかと思います。ちなみにリッチなバーボンはぜひストレートで飲みましょう。
ジムビーム
ジムビームはケンタッキー州で生産されていた歴史あるバーボンですが、2014年にサントリーが買収しました。そういった経緯もありサントリーがハイボール化に力を入れています。CMも放映されたので近頃は認知度がグッとアップしています。
フォアローゼズ
フォアローゼズのハイボールが個人的に一番のおすすめです。バーボンを飲んでいる実感がしっかりとありながら、それでいてハイボールというところが最高です。お値段も比較的手頃なのでハイボールにしても、そこまでもったいなく感じません。
スコッチ
スコッチでハイボールを造るのも清涼感が増すので非常におすすめです。スコッチの味わいや香りには個性的なものが多く、そのためハイボールに向かない(ストレートで楽しみたい)銘柄が多く存在するので、クセの少ないものを選びましょう。
デュワーズ
個性的な味わいや香りが多いスコッチのなかでも、デュワーズは良い意味で突出した個性が少ない銘柄です。そのため飲みやすいスコッチハイボールが作れます。スタンダードなスコッチハイボールとなります。
ちなみに諸説はありますが、ハイボールの起源はデュワーズにあるようです。
ホワイトホース
ホワイトホースはスコッチなのに安価で大衆的なハイボールがつくれる、まさに庶民の味方です。立ち飲みチェーン「晩盃屋」では馬にかけて「馬ハイ」という名称のメニューになっています。だいたい290円くらいです。安い。
まとめ
やはりハイボールは飲みやすくて楽しいですね。そのためにも基本的なラインナップは知っておきたいところです。
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最後に
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