ジャックダニエル|バーボンのようでバーボンではない

ウイスキー
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 バーボンやスコッチだけでなく、良く飲むウイスキーがあります。黒と白のロゴと四角いボトルが特徴である「ジャックダニエル」です。ウイスキーの中でも知名度は非常に高く、お酒を飲まない人でもジャックダニエルのボトルは見たことがあるほど、ブランドとして世間に定着している銘柄のひとつです。

 ウイスキーを飲み始めたばかりの頃、僕はまずバーボンの魅力を知ることになります。それからは色々なバーボンを試してみようと思い、その流れで白黒で四角いボトルのジャックダニエルを買ったのでした。しかし、その後「ジャックダニエルはバーボンではない」ということを知ります。「バーボンのようでバーボンではない」理由をご紹介します。

ウイスキーの基本情報

まず、ウイスキーの簡単な基本情報を紹介します。世界各国で飲まれているウイスキーですが、世界でも代表的な産地があり、一般的には「世界五大ウイスキー」と言われる5つの分類が存在します。

  1. スコッチ(スコットランド産)
  2. アイリッシュ(アイルランド産)
  3. アメリカン(アメリカ産)
  4. カナディアン(カナダ産)
  5. ジャパニーズ(日本産)

 このなかで「バーボン」はアメリカンの中にカテゴライズされます。アメリカで生産されているからです。それでは次にバーボンの定義を見ていきます。

バーボンの定義

 バーボンウイスキーの定義はアメリカ合衆国の法律で以下のように決められており、生産・販売するためには下記の条件を満たす必要があります。

アメリカ合衆国で製造されていること
原材料のトウモロコシの含有量は51 %以上であること
新品の炭化皮膜処理されたオーク樽を製造に用いること
80 %以下の度数で蒸留されていること
熟成のために樽に入れる前のアルコール度数は62.5 %以下であること
製品として瓶詰めする場合のアルコール度数は40 %以上であること

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 これがバーボンの定義です。ジャックダニエルはこれらの条件を全て満たしています。「お!それじゃバーボンなんだ」と思ってしまいますが、そうではありません。ジャックダニエルはテネシー州で生産されており、「テネシー・ウイスキー」という分類も存在します。まずはそちらを見てみましょう。

テネシー・ウイスキー

 ジャックダニエルはケンタッキー州の南に隣接するテネシー州で生産されています。「テネシー・ウイスキー」という定義も存在しており、その定義は上述のバーボンウイスキーの定義を満たしたことに加えて、「テネシー州で生産されていること」と「蒸溜直後の原酒をサトウカエデの木の炭で濾過していること」の2つを加えたものになります。(蒸溜直後の原酒をサトウカエデの木の炭で濾過する製法を「チャコール・メローイング製法」と呼びます)

 つまりジャックダニエルはバーボンの定義をクリアしているので、バーボンと名乗ることができるウイスキーです。これがジャックダニエルをバーボンだとイメージする理由になります。

 しかし、「バーボンではない」ことについては、ひとつ明確な理由があります。ジャックダニエル自身が「ジャックダニエルはバーボンではない」と否定しているからです。

「IT’S NOT BOURBON」|バーボンではない

ジャックダニエルにはスローガンがあります。それが下記の一節。

“IT’S NOT SCOTCH. IT’S NOT BOURBON. IT’S JACK.” (「スコッチでもない。バーボンでもない。ジャック ダニエル」

 このように「バーボンではない」ことに強いこだわりを持っていることがわかります。オンリーワンであることの強い意志とも取れますが、これには歴史が関係しているようです。

 当時、アメリカの南北戦争でケンタッキー州とテネシー州はいずれも当初は南側についていました。しかし、当初は南側だったケンタッキー州が戦況に応じて北側に寝返ります。それによりケンタッキー州とテネシー州の州境は激戦区へ。南北戦争の結果はご存じの通り北部の勝利に終わっています。ジャックダニエルの創業者ジャック・ダニエル氏はテネシー州出身、南北戦争の最中にウイスキー造りを始めています。

 この歴史的背景がジャックダニエルをあえて「バーボンではない」とした理由となったのでした。

ジャックダニエルのラインナップ

 最後にジャックダニエルのラインナップをいくつかご紹介します。

ジャック ダニエル ブラック(old No.7)

こちらがジャックダニエルの代表格。スタンダードな一本です。

ジャック ダニエル ゴールド

 樽を移し替える工程が加わり、2回目のメローイングを施している「ジャックダニエルゴールド」。リッチな一本です。

ジャック ダニエル テネシーハニー

 男らしいデザインのジャックですが、こちらはかわいらしいハチのイラストが描かれています。蜂蜜をブレンドさせたジャックダニエルの新しいラインナップです。

 

 抜群の知名度とブランド力を誇るジャックダニエルにはこんな歴史が存在していました。飲める機会も多いウイスキーなので、せっかくだったらこういった雑学も知っておいて損はないと思います。ちなみに僕は味や香りはもちろんですが、何よりも四角いボトルであることがお気に入りです。持ってみると何だか誇らしい気分になれます。

その他の関連記事

ウイスキーの魅力を知るうえでおすすめの外部サイト「Whiskeen」です。

「Whiskeen」でもジャックダニエルについて取り上げられています。

バーボンについては過去に書いています。

最後に

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