コーヒー豆は産地によって味や香りが異なります。販売されているコーヒー豆には産地が表示されているので、これを基準にして自分好みの味や香りのコーヒーを見つけることができるようになります。
味や香りは個人の感性によるもので評価するのは難しいかもしれませんが、一般的な傾向を表すことは充分に可能です。
簡単な傾向をいくつか紹介しますので、これを参考に自分の好みに合ったコーヒー豆を探してみてください。
傾向を知る基準
味も香りも複雑極まるものですが、一般化すると「酸味」「苦味」「コク」「香り」の4つで評価することができます。
最近はコーヒー販売店やカフェでも、味と香りをチャートにして表現している店舗が増えてきているので、意識したことがある人も多いでしょう。この4つの基準で特徴を説明します。
バランスのいいコーヒー豆
レギュラーコーヒーとして最も好まれているコーヒー産地はブラジルとコロンビアです。
日本のコーヒー豆の輸入量の第1位はブラジル、第3位がコロンビアでいずれも日本では圧倒的な人気があります。
豆の品種はアラビカ種で、香り、酸味、苦味のバランスが良く、適度なコクがありクセが少ないことが特徴です。
要するに「とても飲みやすい」コーヒーです。値段もリーズナブルで条件をバランスよく満たしていることから、ブラジルやコロンビアは真っ先におすすめできるコーヒーの産地となります。
酸味の強いコーヒー豆
酸味の強いコーヒー豆として有名なコーヒー豆はモカです。「モカ」とはイエメンの港の名前が由来なのでイエメン産です。
フルーティーで香り高く、全体的なバランスも良いため非常に高い人気を誇ります。
また、中米に位置するグアテマラのコーヒーも酸味が強いコーヒーとして有名です。
コーヒーベルトに属した気候であり土壌もコーヒー生産に適している恵まれた産地です。小さな国土であるにも関わらず、日本の輸入量は第5位という絶大な人気を誇ります。
モカについてはこちらの記事に書いています。
苦味の強いコーヒー豆
苦いコーヒーが好きだという方は、インドネシア産のコーヒーがおすすめです。インドネシアは東西に拡がる島国であり、地方によって生産している品種が異なります。
そのなかでも有名なものがスマトラ島で生産されているマンデリンとスラウェシ島で生産されているトラジャです。スマトラ島はインドネシア西部に位置し、スラウェシ島はインドネシア東部に位置しています。
いずれも苦みが強くて酸味が少なく、かつ深いコクがあるという点で共通しています。
ちなみにトラジャについては、日本の企業キーコーヒーが絶滅寸前だった現地の農園を再生させた経緯があり、現在も品質管理を行っています。「トアルコトラジャ」という名称で名高い高級コーヒーです。
マンデリンとトラジャの品種はアラビカ種ですが、これらはインドネシアでは希少な部類に入ります。
かつて「さび病」という病気が流行してしまい、インドネシアでは使用する豆の品種をアラビカ種からロブスタ種に切り替えてしまったのです。
ロブスタ種は病気や害虫に強く、収穫量も多いことからインスタントコーヒーの原料として使用されています。
まとめ
コーヒー豆ごとの傾向をご紹介しました。あくまでも傾向なので大まかな指標としてコーヒー選びの時の基準にしていただけると幸いです。
僕はバランスが良くて飲みやすいブラジル産を飲むことが多いです。
その他の関連記事
ブラジルのコーヒーについてです。
コロンビアのコーヒーについてです。
インドネシアのコーヒー、トアルコトラジャについてです。
参考文献
ツウになる!コーヒーの教本/監修:フワッティ・カフェ 協力:諸山泰三
最後に
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