普段何気なく使用しているコーヒーカップですが、取っ手の位置を右に向けるか左に向けるか、どちらが正しい作法であるかご存知でしょうか。
世界的に正しい置き方やマナーはなく、国によって作法が異なります。
イギリス・フランスでは左に向ける

イギリスやフランスでは取っ手を左に向けるのが一般的です。
その理由はコーヒーカップを左手で持ち、右手で砂糖やミルクを入れてかき混ぜる動作をするからです。
基本的に世の中には右利きの人の方が多数派なので、左手で取っ手を持ち右手を空けておいて細かな動作をするようにしているのは自然な流れなのでしょう。
ちなみに砂糖やミルクを入れてかき混ぜ終えた後は、右手に持ち替えて飲んでも全然問題はないそうです。
アメリカでは右に向ける

一方でアメリカでは取っ手を右側に向けるのが一般的です。これは決してアメリカ人に左利きが多いわけではありません。
その理由はアメリカ人はコーヒーをブラックで飲むためです。そもそも砂糖もミルクも入れずにそのまま飲むので、取っ手はそのまま利き手に合わせて右に向けているだけのようです。
非常にシンプルで合理的な理由なのでした。
まとめ
取っ手の向きについて非常に些細な違いでしたが、些細なことにも文化的背景があるのは非常に興味深いですね。
そういえば僕は特に意識することなしに取っ手を右に向けていました。いつもブラックで飲んでいるので、自然なことだったのかもしれません。
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ヨーロッパ各国のコーヒーの歴史について書いています。ドイツとイギリスについてです。
こちらはイタリアについて書いています。
参考文献
ツウになる! コーヒーの教本/諸山 泰三 フワッティカフェ

最後に
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