ウインナーコーヒーの「ウインナー」って何かご存知でしょうか。
「ウインナー」と言ってソーセージを連想する方が大半だろうと思いますが、ウインナーコーヒーを頼んでコーヒーにソーセージが入ったものが出てくるわけではありません。
砂糖(ザラメ)がたっぷり入っており、ホイップクリームが蓋をするように乗っているコーヒーで、甘さと苦さがちょうど良く調和して見た目もお洒落で素敵なコーヒーだと思います。
もともとはカフェで議論を交わしている間にコーヒーが冷めないように始まった文化だとか。
オーストリアのウィーン風、それが「ウインナー」だった

「ウインナー」というのは、オーストリアの都市である「ウィーン風の」という意味で、要するにウィーンスタイルのコーヒーの飲み方のことを言います。正確な定義はなく、ざっくりと「ウィーン風の」といった感じで使われているようです。
そもそもソーセージを「ウインナー」と呼ぶのも、ウィーン風のソーセージを「ウインナーソーセージ」と呼ぶことが由来なので、ウインナーと聞いてあのソーセージを連想すること自体が誤った紐付け方だったというわけです。
日本で初めて飲まれたのは、神保町のカフェ「ラドリオ」
東京都千代田区神田に神保町という「本の街」があります。神保町は多くの古本屋・古書店が立ち並んでいて、読書好きにとっては非常に魅力的な街です。

そして書店が多いこともあり、そんな書店と相性が良いカフェ・喫茶店が多いのも特徴の一つ。
日本で初めてウインナーコーヒーを提供した喫茶店はここ神保町にあり、現在も昔ながらの店構えを保ちながら営業を続けています。そのお店の名前は「ラドリオ」。レトロな雰囲気が漂う路地の中にそのお店はあります。

こういった雰囲気や店構えが好みな方も多いのではないでしょうか。店内の居心地も良く、素敵なひと時を過ごすことができるのは間違いありません。

お店オリジナルのコーヒーカップに波々と注がれたコーヒー。そしてホイップクリームがたっぷり乗っています。これこそが「ウインナーコーヒー」ですね。
ランチではカレーまたはナポリタンにコーヒーをセットにすることができて、あわせて1,000円という手頃な価格設定です。そして個人的に嬉しいのは、おかわりコーヒーが100円で飲めるということ。(2022年2月時点)
そのため、食事の時はカレーにあわせてブレンドコーヒーを飲み、食後にウインナーコーヒーをおかわりするというのが好みです。レトロな店内は居心地も良く、おかわりコーヒーのおかげでほどほどの長居もしやすく、カフェでの会話もゆったりと楽しむことができます。
素敵な休日が過ごせる
カフェの様な非日常の空間を提供する飲食店って、価値のある事業だったんだなと再認識できますね。
本の街でウインナーコーヒーとカレーを嗜む休日は、とてもおすすめできる過ごし方だと思います。
最後に
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