2021年に読んだ本・おすすめ5冊【経済読み物編】

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2021年に読んだ本・おすすめ5冊【経済読み物編】おすすめの本
2021年に読んだ本・おすすめ5冊【経済読み物編】
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2021年に読んだ本のなかから小説ではない本についてもおすすめをまとめたいと思いました。カテゴライズが難しいところですが、「経済学」と専門性を高らかに宣言する程でもないけれど楽しく読み進めながら経済について学べる本を日頃よく読んでいたように感じたので「経済読み物編」にしています。もともと好きだったこともありますが、新型コロナウイルスの影響によって仕事の在り方から世の中の情勢までありとあらゆることががらっと変化したため、これからの世の中を正しく理解できる学びを得たいと強く実感したからかもしれません。今回あらためて振り返ってみると、どの本も僕の価値観に大きな刺激を与えてくれていると自信を持って言えるものばかりです。ぜひみなさんにも読んでほしいと心から思える本ばかりです。
尚、僕が2021年に読んだというだけで初版は2020年以前のものが多いです。なかなか最新作をキャッチアップするほどの速読力がなく、積読を解消しながら生きています。しかし最新でなくとも影響が強いというのはそれだけ長く読まれる良作ということです。そういった点も前向きに捉えていただけると幸いです。

2021年に読んだ本のなかからおすすめ5冊【経済読み物編】

※順番はランキングではありません。
※5選は個人的な感想を判断基準にしているのでご参考までにどうぞ。

①ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論/デヴィッド・グレーバー

アメリカの人類学者であるデヴィッド・グレーバー氏による『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』。著者が2020年9月に急逝し、それを機に何冊か購入したものの読むことができずに今年になってようやく読むことができた作品です。
まず、こんなに面白い本は滅多にないと思いました。慧眼の書でありながら、溢れんばかりのユーモア満載の文章で分厚い1冊もあっという間に読ませてくれる名著です。近年世界的に話題になっている「ブルシットジョブ」という言葉。仕事をしている本人さえもその仕事が社会にとって意味がないと自覚しながら行っている仕事のことを本書では「ブルシットジョブ」と呼んでいます。その詳細が気になる方はぜひ本書を読んでみてください。

②-1 目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】

最近話題になっている現代貨幣理論(MMT)について学んでみたいと思っており、詳しい知人が初学者にとっては最もわかりやすいとおすすめしてくれた本です。読んでみたところ本当にわかりやすく、タイトルにあるように目からウロコがポロっと落ちるような感覚で自分が理解できていなかった世の中の仕組みを知ることができました。また、今までの自分にマクロの視点が足りていなかったことを痛感することとなりました…。経済への正しい理解をもとに価値観をグッと拡げてくれた中野先生に感謝です。

②-2 目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【戦略編】

こちらは目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】の続編です。【基礎知識編】で身に付けた経済への正しい理解をもとに、実際にどの様にして長期的に停滞してしまっている日本社会の問題を解決できるのか。その戦略を具体的に分析していくのがこちらの【戦略編】となります。そのため内容は経済よりも政治についての分析が多くなっています。

本作から学んだ基礎知識を更に深めるべく、その他の現代貨幣理論の本については現在読み進めているところなので、また機会ができたらおすすめしたく思います。

③「豊かさ」の誕生/ウィリアム・バーンスタイン

投資理論家であり歴史研究家でもあるウィリアム・バーンスタイン氏の1冊。これがめちゃくちゃ面白かったです。日頃接している世の中のニュースや身近な悩みなども、人類の長い歴史を通して考えてみると全く違った見え方がしてくるのが歴史を学ぶ際の魅力だと思います。本書もまさにその魅力が詰まっており、数千年規模の人類史を分析してみると近代だけが極端に経済発展している異常な状態であることが見えてきます。その経済発展がもたらした「豊かさ」の誕生について、歴史を辿りながら読み解いていく壮大な物語をぜひ堪能してほしいです。
著者は繁栄の条件として「私有財産権」「科学的合理主義」「資本市場」「輸送・通信手段」の4つを挙げており、そのうち1つでも不足しているとその国は繁栄することができないと説きます。多くの学びが詰まった面白い読み物ですのでぜひ読んでみてください。

④貧乏人の経済学/アビジット・V・バナジー , エステル・デュフロ

2019年にノーベル経済学賞を受賞して話題になった1冊を今年はようやく読むことができました。「貧乏人」と言っても我々先進国日本人の給料が低いとかそういった話ではなく、海外の貧困問題を解決するために研究されている経済学です。今までも多くの経済学者が世界の貧困問題を解決するための議論を重ねてきていたようですが、そのなかで援助必要派と市場優先派の対立というものがあったようです。一方は裕福な世界が貧しい世界に対して多額の海外援助を行えば貧困は解決できるという「援助必要派」で、もう一方が援助は自立的な発展を妨げるので市場に任すべきだという「市場優先派」です。その対立に対して著者達は「椅子に座って延々と考察するのではなく、実際に現地に赴き現実の結果を調べる」というアプローチをはじめました。そんな著者達の泥臭い取り組みは多くの学びをくれるとともに感動ももたらしてくれました。装丁が立派で分厚いために手軽さこそありませんが、多くの人に読んでほしいと思える価値ある1冊です。

⑤人新世の「資本論」/斎藤幸平

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NHKの100分de名著にて、カールマルクスの「資本論」の案内役を務めて話題となった斎藤幸平さん。それはまさに「神回」と個人的には思ったほどで、マルクスの理論をもって世の中の欺瞞をぶった切りまくっている姿が非常に魅力的だったのです。
そんな斎藤幸平さんの「人新世の「資本論」」。2021年の新書大賞にも選ばれたようです。資本論に関する本はそれこそ溢れるほど出版されていますが、現代の気候変動問題の解決に繋げた解釈は新しい考え方だと思います。
本書のなかには上述の「ブルシットジョブ」についても触れているのであわせて読んでみてほしいです。

最後に

今年は外出する機会を極端に減らしたために精神的に暗くなってしまい「心に栄養を」とばかりに小説を読んでいる時期が多くありました。しかしこうやって振り返ってみると世の中と対峙すべく経済についての本を読んでいたのだなと少しほっとしたところがあります。この様に学びを深めると未来を生きていくための内なる活力となって元気に過ごせる気がします。来年世の中がどうなっているのか、やはり予測は難しいですが、引き続きできることから少しずつ頑張っていきたいですね。

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