本の紹介

スポンサーリンク
日本文学

村上龍『希望の国のエクソダス』紹介と感想

「この国には何でもある。ただ、『希望』だけがない」という印象的なセリフがあり、この小説が表現しているテーマでもあると思います。今読んでも色あせることのない現代日本に強烈なメッセージを与えてくれる傑作。
日本文学

村上龍『KYOKO』の紹介と感想

最近はあまり書店にも並んでいないことが多い本作ですが、手軽に読める中編小説なのでぜひ読んでほしいです。美しい物語を村上龍さんの様な力強い作家さんがあえて書くことで深みが加わるんだと思います。『KYOKO』おすすめの一冊ですのでぜひ。
古典

オルテガ・イ・ガゼット『大衆の反逆』紹介と感想

オルテガが指摘する「大衆」とは、他人と同じであることを苦痛と感じるどころか快感に感じ、自発的に他人と同じように振る舞う人々のことです。 20世紀前半に書かれた古典ですが現代も含めいつの時代にも通じる批判が書かれておりそのメッセージは普遍的です。
日本文学

村上龍『イビサ』の紹介と感想

「自分とは何か」についてを読み取ることができる作品で、自分探しや自己啓発に悩んでいる人にはあえておすすめかもしれません。村上龍さん自身が書いたあとがきを読むと、現実的で辛辣で本質を問うた作品だったことが身に沁みます。
カズオ・イシグロ

カズオイシグロ『クララとお日さま』の紹介と感想

カズオイシグロのノーベル文学賞受賞後第一作。過去作品同様「信頼できない語り手」は健在ですが、今回の語り手はAF(Artificial Friend)と呼ばれるクララです。AFによって語られる未来がどの様な社会なのか、美しい文章を堪能しながら読んで見てほしいと思います。
古市憲寿

古市憲寿『絶対に挫折しない日本史』紹介と感想

通常の歴史の本に書かれている様な固有名詞を極限まで書かずに日本史の流れを書いている点が最大の特徴で、暗記が苦手であることを機に日本史を挫折してしまった人にうってつけの入門書になっています。引用元も豊富なのでその後のブックガイドにもなる良書です。
内田樹

内田樹『寝ながら学べる構造主義』紹介と感想

内田樹さんが当時の自分が読んでもすらすらわかるような本を読者に届けたいという思いで書かれたのが本書『寝ながら学べる構造主義』です。構造主義者の概念を時系列を辿って紹介してくれる本書は入門書でありながら、学びなおしにも最適な定番本にも適しています。
エッセイ

高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』紹介と感想

フォークシンガー高田渡による自伝『バーボン・ストリート・ブルース』を紹介します。『タカダワタル的』という映画にもなった伝説なフォークシンガーです。異端児だった若かりし頃、ヨーロッパ旅行記から地元いせやへの愛まで、色あせることのない魅力が詰まった一冊。
中島らも

中島らも『今夜、すべてのバーで』紹介と感想

著者の代表作の一つで、自伝的な要素も含まれている中編小説です。アルコール依存症で入院する主人公の小島容の入院から退院までを描く小説ですが、本質的に人の弱さや依存性について深く内的に思考された一冊であり、個人的には著者の最高傑作に思います。
エッセイ

村上春樹『辺境・近境』紹介と感想

メキシコからアメリカ大陸横断、そして四国から神戸まで、まさに辺境から近境までをディープに旅した旅行記です。 小説ばかりが話題になりがちな村上春樹さんですが、旅行記もとても面白いのでぜひ読んでみてほしいと思います。
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました