インド人のようにカレーを手で食べたことがある人は、日本においてどれくらいいるでしょうか。
私たちは子供の頃にお箸の使い方を教わって身に付けてきたこともあり、手でカレーを食べることを本能的であり野性的のような、簡単そうに思ってしまいがちです。
しかしインド人の様に実際にカレーを手で食べてみると、米はボロボロと手からこぼれ落ち、カレーも手元で落ちてびちゃびちゃになるという、悲惨な始末になってしまいます。きっと現地の人たちに楽しそうに笑われることかと思います。
最近はインドでもスプーンを使ってカレーを食べている人が増えており、外国人である場合はもはや手で食べなければいけない状況になることはほとんどありません。近年のインド人が手でカレーを食べない事情についての記事は別で詳しく書いているので、興味がある方はもしよければご覧ください。
しかし、それでも尚、実際に手で食べてみたいという人もいるでしょう。
食事を五感で楽しむという考え方や、指先で細やかなブレンドを楽しむことができるというポジティブな側面が多いのも事実です。そのため、実際にカレーを手で食べる手順を調べてみました。
カレーを手で食べる手順
実際にカレーを手で食べる手順は、下記のような6つの順序で実施します。
文章で書いてみたものの、なかなか伝わりきらないところがあります。特に4、5あたりはイメージするのが難しいですよね。そのため、ネットでわかりやすく説明してくれている動画を見つけました。
実は上品で合理的な食べ方|五感で食事を楽しむ
老舗のレストランのプロの方がわかりやすく上品に説明してくれていますので、詳しいイメージはこちらを参考に見てみてください。
闇雲に手で食べている様にイメージしがちですが、指先を器用に使って食べやすくまとめていたことがわかると思います。手のひらは使わないのがポイントかもしれません。こうしてしっかり見てみると案外上品な食べ方だと感じるのではないでしょうか。
インドでは食事を五感で楽しむという考え方がありますが、実際に手で食べてみることでようやくその魅力を実感できるようになります。
ちなみに主食がパンの場合は、先端からちぎったパンをカレーの上に載せて、パンで包み込んで口まで運べばオッケーです。パン食派はお米よりずっと簡単に手で食べれるでしょう。
私たちにとって大きなカルチャーショックである手で食べる文化ですが、イメージとは異なって決して野蛮ではありません。その微細な技術にぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
参考文献:カレーの世界史/井上武久
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