最近少しずつ話題になっている感じのあるスリランカのカレー。皆さんは食べたことがありますでしょうか。
インドの存在に隠れてしまい、あまり認知度が高くないスリランカという国ですが、この国にも独自のカレーがあります。
そしてスリランカのカレーは日本人の口に合うとよく言われます。それはなんと鰹節が使われているからだとか。詳しくご紹介しようと思います。
ワンプレートで供されるおしゃれなカレー
スリランカのカレーはひと目で「スリランカカレー」とわかるほどに見た目が色鮮やかになっています。
ワンプレートにたくさんの具材が盛り付けられており、それをスプーンで自分好みに少量ずつ混ぜて食べるというのは日本人に好まれるスタイルだと思います。
そんなお洒落なスリランカカレーなので、日本国内で展開しているスリランカカレーのお店も、店内がお洒落に構えているお店が多いです。
マレーシアとインドネシアのカレーである「ルンダン」もワンプレートで食べられていますが、見た目がポップでおしゃれな点ではスリランカカレーがリードしているかもしれません。
モルディブフィッシュ|スリランカカレーが日本人好みな味の理由
スリランカ料理ではモルディブフィッシュという乾物が味付けとして使用されています。
ゆでて燻したハガツオを乾燥させたもので、いわば日本の鰹節なのです。使用する時はすり鉢で細かく砕いて料理に入れます。スリランカではカレーだけでなく、あらゆる料理にこのモルディブフィッシュを使用しています。
カレーにもモルディブフィッシュを入れているので、スリランカのカレーは日本人の口に合うと言われるようになったのです。
仏教国スリランカのカレー|ビーフもポークも食べられる
地理上の位置関係で最も近いのは南インドですが、南インドのカレー文化およびその他のインドカレーの文化とも、相当異なっています。その理由は宗教にあります。
スリランカでは国民の約7割が敬虔な仏教徒です。国内には歴史的に貴重な仏教遺跡が多数残っており、その幾つかは世界遺産にもなっています。
仏教国であることから、ヒンズー教やイスラム教のような肉に関するタブーがありません。そのためスリランカではビーフカレーもポークカレーも食べることができるのです。
スリランカは国のかたちから「インド洋の涙」と呼ばれています。
ルビーやサファイアなどの宝石と紅茶の産地として有名な国で、そんな美しい情報に美味しくてお洒落なカレーが加われば、スリランカカレーの人気はグッと上がるように思います。
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参考文献:カレーの世界史/井上武久
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