中谷美紀の「インド旅行記 3 東・西インド編」2019年の10月頃もインドに行っていたことの回想。

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エッセイ
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今まで読書についてあれこれ書いていたところ、先日から突然インド旅行について書いてみたところです。そして今日もその続きを書くことにします。インドア派とアウトドア派というカテゴライズとしては一見対照的に思えますが、やはり好奇心を刺激してくれるという点で旅と読書の相性は非常に良いと感じたからでもあります。
さて、何故複数回に分けてまでインドについて書くのかというと、単純に複数回行っているからです。違う地区に行っているので全く異なる体験をすることができたのでした。この時も参考にした旅エッセイは女優の中谷美紀さんが書いたインド旅行記シリーズの「インド旅行記 3 東インド編」です。

僕が訪れた東インド

中谷さんは東インドの旅に13日間をかけています。そのため東北部のシッキム州まで北上し、その後紅茶と登山鉄道で有名なダージリン、仏陀が悟りを開いた場所とされるブッダガヤも訪れています。一方、僕は小さな企業の会社員なので、かけることができた日数は7日間でした。そのため僕が行くことができたのは入国した都市コルカタとダージリンの2箇所のみです。シッキム州やブッダガヤに行きたい気持ちは募るばかりでしたが、そこは読書体験でひとまず埋め合わせることとしました。

コルカタ~街の光景から感じた歴史~

入国した街はコルカタ。当時は格安航空券でコルカタ行きのチケットが非常に安かったので、王道では邪道を好む精神でコルカタを選びました。しかしそれにより手に入る情報は少なく色々と苦戦した記憶があります。コルカタの空港の名前は「ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港」で空港コードが「CCU」です。…知らないことが多すぎました。

2019年10月撮影/コルカタの街並み

 さて、それでもこのコルカタという街は、街そのものに歴史が強く染み付いているような光景が多くありました。街には英国風の建物が並び、黄色いボディが特徴のタクシーが行き交うことで歴史的な街の風景を彩ってくれています。食事も非常に美味しいです。コルカタで食べたカレーの美味しさは今でもはっきりと覚えているくらいです。そんなコルカタの街は僕の心身を強く刺激し、その街を形成する人々の生活は元気を与えてくれる活き活きとしたものでした。

そんな歴史深い街コルカタの影響はその後も強く残り、帰国後はインドの歴史も勉強しました。その時に役に立ったのは「世界の歴史〈14〉ムガル帝国から英領インドへ」という中公文庫のシリーズです。

重厚な文庫本ではありますが、ここまでしっかりインドの歴史を学べる良書は他にはなかなか見つかりませんでした。読み切るのは大変でしたけどより深く学びたい人にはおすすめです。

ダージリン~登山鉄道と紅茶の街~

コルカタから入国しましたが、その後は中谷さんの旅程を参考に東北部のダージリンへ向かいました。電車で行く手段もありましたが時間を優先して国内線を使用しバグドグラ空港から乗合ジープを使って数時間、このジープが現地民と一緒にぎゅうぎゅう詰めにされ、運転は非常に荒く進む道は断崖絶壁という3重苦…。本当に本当に苦労して美しい街ダージリンに到着しました。

2019年10月撮影/世界最古の山岳鉄道であるダージリン・ヒマラヤ鉄道

ダージリンは紅茶の産地として世界中で有名ですが、実はそれだけではなく、世界最古の山岳鉄道であるダージリン・ヒマラヤ鉄道が世界遺産にも登録され多くの観光客を魅了し続けています。そんなダージリンですが、僕は辿り着くまでに地獄の乗り合いジープで疲弊したうえ、山岳地の低気温で身体は冷え切り、宿泊先まで辿り着くのにも挫けそうになっていました。そんな時、乗り合いジープで密着していた隣のおじさん(コルカタから実家のダージリンに帰省する道中だったようで仏教徒でした)が声をかけてくださり、彼の行きつけのお店を案内してくれてダージリンティーを一杯ご馳走してくれたのでした。
 小さなコップに砂糖だけたっぷり入れたホットのダージリンティー。これがあまりにも美味しくて一瞬でこの街に惚れ込んでしまいました。それまでの疲れが全て癒される様な極上のひと時を今でも覚えています。ここは小さな街ではありましたが、眺めているだけで楽しくなる、寒くなったら紅茶を飲んでホッとする、そんな豊かな時間を過ごすことができるとても素敵な街なのでした。
 お土産にダージリンティーを買ったのは言うまでもありません。セカンドフレッシュという香り高い茶葉を帰国後にも飲み続け、それまではコーヒーばかり飲んでいた僕の暮らしに遂に紅茶が加わったのです。旅の影響はすごいものですね。

お土産分を飲み終えてからはこちらを飲み続けています。

振り返ってみて

あまり知られていないであろう東インド、情報が少なく苦労するかもしれませんが非常におすすめの場所です。この地には多くの歴史が根付いており知的関心を高めてくれる側面があります。多様な文化も混在しているので想像力を働かせる必要もでてきます。上級者向けの印象のインドのなかでも知名度が低い地域ですが、好奇心が高い方にはおすすめしたいところです。紅茶、本当に美味しいですよ。

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