ドイツでは「カリーブルスト」というカレー味のソーセージが日常的に食べられています。
世界中で愛されているカレーですが、ヨーロッパで食文化としてしっかりと定着したのはイギリスだけです。
その他の国には文化として根付かなかったのですが、ドイツは「カリーブルスト」として国民食になりました。
カリーブルストはドイツの国民食
カリーブルストはゆでたソーセージを食べやすくカットし、香辛料の入ったトマトソースとカレー粉をまぶして調理します。
これにポテトやパンを添えて食べるのが一般的です。街中の屋台やスタンドで売られていることも多く、注文時に皮つきか皮なしか、その他にも辛くするかどうかを選べます。
ドイツの国民食にもなった「カリーブルスト」は、なんと年間8億食が消費されているそうです。
カリーブルストの歴史|ドイツビールとカリーブルスト
カリーブルストの「ブルスト」はドイツ語でソーセージという意味の文字通りのメニューです。作り方もゆでたソーセージ、もしくは焼いたソーセージにトマトソースとカレー粉をまぶすという簡単なものです。
カリーブルストは第二次世界大戦後の食糧難の時代に、屋台でグリルソーセージを販売していたルタ・ホイヴァーという女性がケチャップとカレー粉をまぶして売り出したところ、これが大好評で一気に広まったと言われています。(誰が本物の発案者であるかは諸説あるようです。)
ルタ・ホイヴァーは雨で客が来ない日に、退屈しのぎに適当な材料を混ぜていたところ、カリーブルストができたといいます。人間は退屈している時の方がクリエイティブになれるものなのかもしれません。
日本では聞き慣れない「カリーブルスト」ですが、ファストフード的な手軽さは日本でも人気になり得ると思います。
地元のサッカーチームの試合を観ながら、カリーブルストをつまみにビールを飲む。そんな日常はとても楽しそうです。
気に入ったらツイートしてねTweet
参考文献
・カリーヴルスト フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・カレーの世界史/井上岳久
コメント